タブレットでの繰り返し学習で意欲が向上!

タブレットPCを普通教室に1台ずつ導入し、日々の授業で使い始めた、大田区立西六郷小学校。特別支援学級でも、iPadを使って、子供たちの「困り感」解消に役立てているという。

大田区立西六郷小学校
東京23区の一番南にある大田区。映画『蒲田行進曲』でも知られる蒲田に近い西六郷小学校の校区は、にぎやかな商店街と戸建て住宅が並ぶ、「下町」エリアだ。
〒144-0056
大田区西六郷二丁目3番1号
TEL03-3732-9611

特別支援学級でタブレットを活用

 この『チエルマガジン』でも、タブレットを使った授業での活用方法やその効果を頻繁にレポートしているが、今回は初めて「特別支援学級でのタブレット活用」に焦点を当てる。

 ご紹介するのは、大田区立西六郷小学校の特別支援学級「四組」。1年生から6年生まで、知的障害などがある子供たち24名が学んでいる。

 「障害も学習レベルも、一人ひとり違います。でも共通しているのは、みんな『繰り返し学習』が必要な点。1回の学習では覚えられないので、何度も練習する必要があるのですが...」と、松橋尚子校長は悩みを語り始めた。

 「今までは紙のプリントやフラッシュカードなどで繰り返し学習をしていましたが、子供が飽きて集中が続かない。練習を嫌がる。どうしたら子供たちが意欲的に練習を繰り返してくれるだろうかと試行錯誤していました」

 そんなとき、西六郷小にタブレットが導入された。早速、特別支援学級でも使い始めたところ、効果はすぐに現れた。普通学級にも、基礎・基本をなかなか覚えられず、繰り返し練習が必要な子供はたくさんいる。そういった子供たちの学びを手助けするのにも、タブレットPCとタブレット対応教材は役立つはずだ。

活用事例 1対戦ゲームで、かけ算を繰り返し練習

課題や困り感

 算数のかけ算が苦手なので、繰り返し練習させたい。しかし、紙のプリントやカードでは飽きやすく、答えを間違えると意気消沈。練習を嫌がる傾向もあった。

使用教材と活動内容

対戦ゲームだが一人でも取り組める。

 『小学校のいっしょに算数』に収載の「かけ算やまのぼり」を使用し、タブレットに表示されるかけ算の問題を、ペアになって交互に解いていく対戦形式ゲーム。正解するとキャラクターが山を1歩登り、間違えると1歩後退する。先に頂上まで登った方が勝ち。

効果や良さ

一人で「かけ算やまのぼり」をする児童。

 「ゲーム形式なので楽しいのでしょう。子供は飽きずに、何度でも取り組んでくれます」と、八木澤史子先生は言う。

 答えるとキャラクターがアニメーションで動き、音も出る。この高い視覚効果は、「アナログでは無理」と、八木澤先生は脱帽する。さらに学習面だけでなく、感情面でも効果があるという。

 「ミスを恐れたり、負けると周りに怒りをぶつけたりするような子供でも、このゲームなら、不思議とミスや負けを素直に受け入れるんです。だから間違いや負けを恐れず、何度でも取り組んでいます」

 しかもこのゲームは対戦形式。二人で肩を寄せ合って、ワイワイと楽しそうに問題を解いているという。

 「勝っても誇らない、負けても気にしない。自分の感情を制御し、周りと上手につきあうことを、このソフトで学んでくれています」

活用事例 2時計を見て時間を読み取る学習も、集中が途切れない

課題や困り感

 時計を見て時間を読み取るのが、苦手な子供も多い。今までは紙のプリントで学習していたが、間違えた時に書き直す手間と時間がかかり、集中を切らしてしまっていた。

使用教材と活動内容

対戦ゲームだが一人でも取り組める。

 『小学校のじぶんで算数』に収載の「とけいあわせ」を使用し、タブレットに表示された時計を見て、正解の時刻を下列から選び、ドラッグ・アンド・ドロップして回答する。

効果や良さ

 「スピーディに、何度でも繰り返し、集中して取り組めるようになりました」と語るのは、高畠佳子先生。

 「間違えても、消して書き直す手間や時間が不要。先生が丸付けしてくれるのを待たずとも、正解したかどうかタブレットが表示してくれるので、自分でどんどん何度でも学習できます」

活用事例 3子供たちはフラッシュ型教材も大好き!

課題や困り感

 基礎・基本の問題は、紙のフラッシュカードを使って学習していたが、飽きやすく、集中が切れていた。

使用教材と活動内容

 『小学校のフラッシュ基礎・基本』を使用し、タブレットのフラッシュ型教材を、一斉指導や個別学習で使う。

効果や良さ

対戦ゲームだが一人でも取り組める。

 「フラッシュ型教材は子供にとって新鮮で、飽きが来ません。集中して繰り返し学習ができます」と、永田俊之先生は絶賛する。八木澤先生も、手応えを感じている。

 「子供たちはフラッシュ型教材が大好き。次々とテンポ良く出題されるし、答えも表示されるので、わからなくても答えを見て言える安心感があります。漢字や九九などを、フラッシュ型教材で繰り返し学習しています」

校長
松橋 尚子先生

特別支援学級担任
永田 俊之先生
(主任教諭)

特別支援学級担任
八木澤 史子先生

特別支援学級担任
高畠 佳子先生

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