公開日:2019/12/16

LMSの一歩先へ ~CHUKYO MaNaBo の活用と実践〜

―愛知県―
中京大学

中京大学では、2011年度導入のLMS「CHUKYO MaNaBo」の利用状況を見直し、より使いやすく画期的なLMSを目指してVERSION2社のGlexa(グレクサ)を新MaNaBoとして採用した。システム見直しのポイントや、現在の活用状況について取材した。

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1954年に中京短期大学として設立。
開学以来60年を超える歴史を持ち、11学部18学科を擁する総合大学。2020年4月、新たに国際学部を設置予定。

機能と役割を刷新し、「活用される」LMSを目指す

 2011年度に導入した学習管理システム(Learning Management System = LMS)MaNaBoを、それまでの当学向けスクラッチ開発によるものから、多くの導入実績をもつGlexaに変更した経緯について、情報システム課の棚橋猛氏に伺った。「導入から5年が経過したタイミングで、システムの入れ替えを検討することになりました。利用率は徐々に上がってきてはいたものの、当時のMaNaBoは資料配布やレポートの提出などほとんどファイルのやりとりでしか使われていないのが実情でした。次期システムはeラーニングとして活用してほしいという思いがあり、授業外学習に適した課題が作成できること、マルチデバイス対応であること、シラバスとの親和性など、様々な観点から検討しました」

 新MaNaBoでは、教員がシラバスを入稿すると、学生がそれをMaNaBoで参照できる仕組みを実現した。「学生がログインすると、自身の受講する科目ごとに授業回数分のフォルダがあり、各授業のフォルダ下でシラバスの表示と課題や提出物の管理ができるようになっています。これには、履修登録時にシラバスを閲覧するだけではなく、授業のたびに各回の授業計画を参照してほしいという狙いもあります」 

 マルチデバイス対応になったことで、学生が学習場所やデバイスに依存せず課題に取り組めるようになった。教員側の課題作成機能はシンプルな選択問題から動画を使ったコンテンツまで様々なタイプの課題作成に対応している。「出題の際に任意の基準を満たすまで繰り返し学習させる設定ができるなど、授業の事前事後学習にも非常に適しています。これらが普段の授業計画や学習活動において有効に活用されるよう、教員間での活用事例の共有や教員研修などをさらに充実させていきたいですね」(棚橋氏) 

教室外での予習・復習も含めた授業計画

 国際英語学部の森山真吾先生は、MaNaBoの機能を多岐にわたって活用している先生の一人だ。まずは、授業計画における活用方法について伺った。「MaNaBoは、作成した課題ごとに受講期間(課題に取り組むことのできる開始時刻と締め切り時刻)を設定することができます。私の場合は、授業ごとにそれぞれ『予習』『復習』という見出しを含めたタイトルの課題を作成し、受講期間を細かく指定しています。例えば授業が金曜日ならば、復習課題を授業終了から月曜の正午まで、次回の授業の予習課題を月曜の13時から木曜正午までと区切る。予習・復習のタイミングを教員側から指定することで、週に1度の授業について学生が常に気にするようになります。その結果、授業の効果を格段に上げることができます」

 森山先生が担当する「日本語教授法」は、日本語を母語としない学生に対する日本語の教え方を学ぶ科目だ。「例えば最近では、日本語学習者が日本語を話す音声を聞き、どうしたら彼らの日本語をより正しい発音に近づけられるか、ということを皆でディスカッションしたのですが、その授業の予習課題としては、日本語の音声のしくみなど、前提となる基礎知識を扱いました。説明動画を見たあとで簡単な選択問題を解くような課題です。予習課題の受講期限を授業日の前日までに指定するのは、授業の直前に慌てて宿題を片づけるようなやり方ではなく、基礎知識を頭に入れた上で時間をおいてから授業に臨んでほしいからです。毎週のことなので習慣になってきていると思います。復習課題については、授業で学んだことを応用する自由記述型にすることが多いです」

 MaNaBoによって教室外での学習についても教員の授業計画が反映され、学生たちにとっては、学習時間の増加はもちろんのこと、学習習慣の定着にもつながっているといえそうだ。 

授業外コミュニケーションツールとしてのMaNaBo

 学生への連絡など、授業以外の指示にもMaNaBoが活躍する。国際学専攻に所属する全学生をクラスに登録し、試験の日程告知や学外学習の参加者募集、提出物の締め切りなど、対象者を絞って一斉に伝えることができる。TOEIC模擬試験の結果を教員が登録することで、試験後すぐに「正答率が60%未満の人は再度受験しましょう」というような指示ができ、学外で受験した場合にもスコアレポートを撮影してMaNaBoにアップロードするように学生に指示をしておけば、結果の管理・把握が容易だ。「全てMaNaBo上で完結するのが使いやすいところですね。TOEIC、TOEFL関連はもちろんのこと、様々な連絡が『MaNaBoに載せておくから』という一言で済むのはありがたいです」と森山先生。「こちらからの一方的なお知らせ、学生からのリアクション、ファイルの回収など、やりとりが全て記録に残ることのメリットは大きいです。留学中・休学中の学生とのコンタクトにもとても役立っています」

授業外コミュニケーションツールとしてのMaNaBo

活用の幅をさらに広げて 

 大学生活・授業に関する情報から毎日の学習課題まで、教員と学生があらゆるコンテンツを共有できるMaNaBo。棚橋氏は、今後さらに活用の幅を広げていきたいと話す。「年2回、学生向けに授業改善のためのアンケートを実施しているのですが、これまでマークシートで行っていたアンケートを今年度からMaNaBo上で実施する予定です。様々な機能をMaNaBoに統合していくことで、教員にとっても学生にとっても多くの場面で効率化を図ることができると考えています」

 LMSという枠にとらわれず、大学における活動を包括的にサポートするツールとして「CHUKYO MaNaBo」は今後ますます必要不可欠なものとなっていきそうだ。

国際英語学部
准教授
森山 真吾 先生

学術情報システム部
情報システム課 係長
棚橋 猛 氏

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