『CaLabo® LX』と無線LAN・VDI環境でスムーズにアクティブ・ラーニング教室

―福岡県―
北九州市立大学 北方キャンパス

北九州市立大学では、平成34年度までの中期計画の中で「アクティブ・ラーニング事業の積極的な導入」を盛り込んでいる。アクティブ・ラーニング教室にチエルのPC教室授業支援システム『CaLabo LX』・協働学修支援システム『CaLabo TX』を導入してから約1年が経過した同大学の様子を取材した。

『CaLabo® LX』と無線LAN・VDI環境でスムーズに
北九州市立大学 北方キャンパス

北九州市立大学 北方キャンパス
〒802-8577 福岡県北九州市小倉南区北方4丁目2番1号

1946(昭和21)年、小倉外事専門学校として設置。現在は5学部1学群4研究科を擁する。時代に合わせたカリキュラムの見直しを重視しており、2019年度には全学で新しいカリキュラムをスタートさせる。

無線LANとVDI環境による
理想的なアクティブ・ラーニング教室

 アクティブ・ラーニング教室を導入した経緯を大学に常駐するSEの原氏に伺った。「変更前のPC教室は、机やいすが固定でデスクトップPCがずらりと並び、学生2人に対して1つの中間モニターに教員の画面が映るという仕組みでした。会話といっても隣の人同士で話す程度。まずは教室のレイアウトを変更する必要がありました」

 机といすを可動式のものに変え、ノートPC32台と充電保管庫を導入。メインのプロジェクターに加え、壁面のスクリーンに向けたサブプロジェクターを4台設置した。このスクリーンはホワイトボードを兼ねており、グループワークでは4か所で資料を投影したり直接書き込んだりして議論や作業を進めることができる。さらにチエルのPC教室授業支援システム『CaLabo LX』・協働学修支援システム『CaLabo TX』を導入することで、授業運営やアクティブ・ラーニングの効率を向上させた。

 また、無線LANとVDIという環境を選択したことが大きなメリットになったという。「4年前、自習室にVDIを導入し、メンテナンスのしやすさなどメリットを感じていました。ただ、教室の場合、自習室以上にシステムの信頼性が強く求められます。今回アクティブ・ラーニング教室にVDIを導入するにあたっては、アプリケーションの動作など事前検証はしっかり行いました。結果、驚くほどスムーズに動いています。『CaLabo LX』とVDI環境との親和性が非常に高いと感じているところです」(原氏)

先生も「授業を考えるのが楽しい」

北九州市立大学 北方キャンパス

 国際法ゼミでは、3年生から2年間、同じメンバーで演習を進める。「まだ3年生の1学期なので、情報を自分で集めること、情報を整理してプレゼンテーションにふさわしい形で資料をまとめるということを到達目標にしています」と担当の二宮先生。「『CaLabo LX』には学生たちが情報を集めたサイトの閲覧履歴を確認する機能があるので、学生たちが信頼できるサイトを閲覧しているか、集めている情報に偏りがないかなどをチェックし、情報収集の方法を指導することにも役立てています」

 グループに分かれ、与えられたテーマに沿って1か月間調査を行い、最後にグループごとのプレゼンテーションと全体でのディスカッションを行う。最初は2名だったグループの人数を5名に増やすなど段階をふむことで、グループワークやプレゼンテーションを体験しながらその手法を身につけていく。

 今回見学したのは5人グループのプレゼンテーションの回だ。「企業における女性の活躍情報の開示状況について」のテーマに沿ってこれまで調査してきた内容を「日本政府の取り組み」「地方自治体の取り組み」「諸外国の取り組み」など、5人がそれぞれ異なる観点からプレゼンテーションをする。学生用のPCの画面には常に共通のスライドが表示され、先生はモニターでそれを管理する。学生はお互いの顔がよく見えるので、その場で質疑応答もしやすい。やはり、ノートPCを使うことや、教室のレイアウトを気軽に変更できることのメリットは大きいようだ。「今日は机が近すぎましたかね。もうちょっと離すとか、丸くするとか、次回は変えてみます」と二宮先生。

 2学期はグループディスカッションをより多く用いる予定であるため、スムーズな協働学修を実現する『CaLabo TX』の使用機会も増えるだろう。「最初は学生たちに自由にやらせて、結果に対して修正すべきことを指導するというやり方を大切にしています。例えばプレゼンテーションの資料についても、発表まで終えた段階で、こうしたらもっと相手に伝わるのではないかというアドバイスをするようにしています。今後、もっと色々なパターンでこの教室を活用してみたいと思っています。『CaLabo LX』と『CaLabo TX』の様々な機能をどのように組み合わせて使うか考えるのが楽しいです」と二宮先生は語った。

稼働率は9割、評判の教室に

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 アクティブ・ラーニング教室の稼働率は9割を超えており、情報総合センターには「使いたい時間に空いていないことがある」「アクティブ・ラーニング教室を増やしてほしい」という教員からの要望が多く届くという。

 今後は大教室・小規模教室への導入も検討している。「教室の規模によっては、学生だけでなく教職員の研修でも使えそうですよね」と話すのは学術情報課に今年度着任した新田係長。

 導入から約1年、運営側・教職員ともにアクティブ・ラーニング教室のさらなる可能性を開拓する時期を迎えているようだ。

情報総合センター
システムエンジニア
原 功治氏

学術情報課
学術情報係長
新田 昌弘氏

法学部
国際教育交流センター長 兼務
二宮 正人教授

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