一人ひとりに合ったプリント教材で自信と達成感を高める

八王子市立高尾山学園の児童生徒は皆、不登校に苦しんだ経験を持つ。学習の積み残しが多く、学力差も大きい。そこで『基礎・基本習熟プリントパック』を使って、一人ひとりの学力に合った学びを心がけ、子供たちを支援している。

八王子市立高尾山学園
登校できない子供のために設立された市立の小中一貫校。一人ひとりに合った適切な学習支援で、基礎的な学力を育むとともに、集団活動を通して「社会性」の育成も目指している。
〒193-0944
東京都八王子市館町1097-30
TEL042-666-9325

不登校の子供たちが「来たい」と思える学校を目指して

 「本校に通う子供たちは皆、不登校に苦しんだ過去を持っています。そんな子供たちが『登校したい』と思える学校にすること。それが本校の使命です」と語る黒沢正明校長は、多摩地区初の民間出身の校長として同校に赴任して以来、そんな学校作りに励んできた。

 集団活動の中で社会性を育むこと。そして、基礎的な学力を育むこと。これらを教育目標の2本柱にしているが、学力の面では課題も多い。勉強は大幅に遅れており、学習意欲や自信も失っている。しかも個人差が激しく、同じ学年でも、分数の問題が解ける子供もいれば、九九でつまずいている子供もいる。

 「一人ひとりの学力や意欲に合った指導をしなければ、授業を受けるのが嫌になってしまいます。学校に来たくなくなります」と黒沢校長は話す。

 そこで注目したのが、『基礎・基本習熟プリントパック』(以下プリントパック)だ。難易度(基本・応用・発展)と問題数を自由に調整できるこのプリント教材なら、子供一人ひとりに合った学びを提供できると考えたのだ。

達成感を得られ、自信がつく

 タブレットを使う良さは次の通りだ。「他のプリント教材も使っていましたが、問題数が多く、難易度の調整もできないのが難点でした。見た瞬間『難しそう』と感じるようでは学習意欲が下がりますし、『やったけどできなかった』では、自信が失われる。その点、プリントパックは問題数も難易度も調整できる。子供たちに『できた!』という達成感と自信を持たせることができています」と語る椎名雄一郎先生。6年生を受け持っているが、算数のプリントパックをどのように活用しているのだろうか。

●教師が一人ひとりに合わせて、プリントを選び、配布する

 6年生は全部で6人。一人ひとりの学力や意欲に合わせて、プリントパックから最適なプリントを選び、取り組ませる。6年生用のプリントに限らず、下の学年のプリントも使うなど、柔軟に対応している。

●プリントを子供に選ばせる

 内容や問題数の異なるプリントを4種ほど用意し、子供に選ばせる。子供自身にプリントパックのメニューから好きなプリントを選ばせ、自分だけのオリジナルドリルを作ることもある。

 「自分で選ばせることが大事。自分で選んだプリントなら頑張れるし、ここまで頑張れた!という達成感も大きいのです」

●宿題として使う

取り組んだプリントは、個別のファイルに綴じる。達成感と自信を得られる。

 授業に参加できなかった子供、宿題が負担にならない子供には、宿題としてプリントを渡すこともある。

 「もっと宿題を出してほしいという保護者もいれば、もっと簡単な宿題にしてほしいという保護者もいます。その要望に、プリントパックは応えられます」

 取り組んだプリントは、個別のファイルに綴じ、ポートフォリオ化するが、これも自信と達成感につながるのだと椎名先生は言う。

 「自分のファイルを見れば、これまで何枚プリントをやったか一目瞭然。これまでの努力が、形となって残る。頑張った手応えを実感できますし、自信もつきます。紙のプリントならではの良さですね」

 一方で、ICTも活用している。子供の解いたプリントをiPadで撮影し、大型テレビに表示。子供に発表させたり、みんなの前でほめたりしているという。

「できないからやりたくない」を崩す

 プリントパックは他の先生方にも好評だ。操作が簡単なので、ICTが苦手な先生でも「これなら私でもできる」と喜んで活用しているという。中学部でも、復習として小学生用のプリントを使っているそうだ。

 椎名先生は「学年や単元からプリントを選択できので、その子に合ったプリントをすぐに探せるのが助かります」と喜ぶ。

 また、フォントやデザインなどの見た目が良い点も、評価している。

 「プリントがごちゃごちゃしていると、子供は『難しそう』と敬遠します。その点、プリントパックは見た目がスッキリしている。余白が多いので、教師が指導を書き込んで、手助けしやすいのもいいですね」と述べた。

 「『できないから、やりたくない』。そんな消極的な気持ちを、プリントパックなら崩せます」

 高尾山学園では、プリントパックが子供たちの自信と達成感を育み、学びへの意欲向上に役立っている。

iPadも併用。学習意欲が高まり、学習効果も上がる。

 椎名先生は、iPadも活用している。机間指導をしながらプリントやワークシートをiPadで撮影し、テレビに映して発表。教科書をiPadで撮影して、大きく映して注目させることも。動画などのデジタル教材も活用中だ。

 「iPadを使うと、子供たちの食いつきが違います。大きく映したり動画を見せたり、視覚に訴えることで、わかりやすくもなります」

小学部中学部
校長
黒沢 正明先生

小学部

椎名 雄一郎先生

この記事で使われている製品

この記事に関連する記事