「あったらいいな」―そんな機能を備えた安心感のあるシステム

社会のコミュニケーションツールとして英語を捉え、アカデミックイングリッシュの習得から、留学や就職に役立つ英検やTOEFL®テスト、TOEIC®テストなどの資格試験まで、CALLシステムを活用して指導を行う高崎健康福祉大学。現在の活用状況と今後の展望を伺った。

高崎健康福祉大学
「人を支える分野」に特化した大学として2001年に開学。医療・福祉・教育の分野を専門とする4学部7学科を擁する。人の喜びを自分の喜びとする「自利利他」の精神を重んじ、現場で専門家として活躍できる人材の育成を進めている。
〒370-0033
群馬県高崎市中大類町37-1
TEL027-352-1290

グローバル化構想を具現化するCALLシステム『CaLabo EX』

 高崎健康福祉大学は、アジア圏から欧米圏まで、海外の大学との学術協定による夏期英語研修や交換留学などの制度が充実しており、学内で学んだ英語を実践できる環境が整う。国際交流センターも活発に学生をサポートし、学生の専門分野に応じたグローバル教育を推進している。

 その一環として導入されたのが、『CaLabo EX』と『CaLabo Bridge』だ。2015年度前期は「CALLラボ(コンピューター支援語学学習ラボラトリー)」での授業が週13コマ。ネイティブ2名を含む9名の教員が、全7学科の1年次から3年次の授業を中心に活用している。CALLラボには合計48台の学生用マシンとヘッドセットのほか、2台につき1台のセンターモニターが設置されている。

紙媒体とCALLシステムの「強み」を集めた教育が可能

 人間発達学部 子ども教育学科 講師の嶋田和成先生が担当する『WritingⅡ』は、教職課程の科目。書く能力にとどまらず、目指すところは「発信力」全般の向上だ。授業はすべて英語で進められ、従来型の教科書を使う指導と、『CaLabo EX』の機能を駆使した指導とがバランスよく融合され、しかもテンポよく進められるため、学生を飽きさせることがない。

 「英語の授業は、パソコンで完結するものではないと考えています。90分間パソコン画面を見ているだけでは、学生は疲れてしまうでしょう。私の方針は、教科書をはじめとする印刷物とのブレンド。そして、ライティングでもスピーキングでも、学生が主役となって授業を動かしていくような指導を行うことです」と嶋田先生は話す。「受け身ではなく発信を」という英語教育についての大学の方針もあり、発表させる機会も設けるようにしているという。その中で「『CaLabo EX』のランダムなペアワークや教材配布・課題回収のしやすさには優れたユーザビリティを感じますね。学生をランダムに指名できる『自動抽選』のような遊び心のある機能や、かゆいところに手が届く機能があり、成熟したシステムだと思います」と述べた。

英語に限らず、学ぶ姿勢に変化。学生の活発な授業参加が実現

 CALLラボでの英語の授業は、学生にとっても新鮮味あふれる時間となる。黙々と自習するイメージの強いeラーニングだけでは実現しないであろう向学心の醸成や、モチベーションの維持・向上に大きく寄与するのが『CaLabo EX』の強みである。

 多くの学生は人前に出て発表することに対して、間違えると恥ずかしい、と消極的だ。そこで嶋田先生は、ヘッドセットでの会話やペアワークという段階を踏んで、徐々に自分の考えを述べることに慣れさせる。プレゼンテーションも、最初は一人で発表するのではなく、ペアで発表させる。少しずつ授業への心理面のハードルが取り払われることで、英語に限らず他の科目や、日常生活にも学ぶ姿勢に変化が表れ、堂々と意見を言えるようになる好循環が生まれているそうだ。

教員の興味が高まるなか活用に向けた体制整備を推進

上:嶋田先生の授業のテーマは「アナログとデジタルの融合」。昔ながらの教科書を使用した指導も行われている。
下:板書のような従来型の進め方と併用して、少しずつ無理なく使い始められるのも『CaLabo EX』の魅力だ。

 嶋田先生が感じている現在の課題は、全学での『CaLabo EX』と『CaLabo Bridge』の利用機会の拡大だ。

 「『CaLabo EX』をまだ使いこなしていない先生もいます。今後は、教員間で指導方法についての情報交換や、実践例のデモンストレーションをしていきたい」と考える嶋田先生。自身は、週単位、月単位での課題配布・提出の管理や、学外からの授業外のアクセス促進のためにも、「もっと『CaLabo Bridge』を有効活用したいですね」と語った。

 そして、情報システム管理課の阿久澤明課長も『CaLabo EX』『CaLabo Bridge』の利活用を熱く提唱する。特に、2014年9月に導入した『CaLabo Bridge』については、「オープンソースのLMSと比較しても、日本語表記や簡略化された機能によって、わかりやすさや使いやすさは別格です。『CaLabo EX』や『CaLabo LX』と同じメーカーの製品としての安心感もありますし、サポートも万全です。敷居の高さを感じる教員もいますが、体系づけた授業管理ができることや、教員の操作の手間が軽減されて運用していけることを丁寧に伝えています」と話してくれた。

 どの機能を使うかは教員次第だが、阿久澤課長が第一に考えるのは、いかに『CaLabo Bridge』を授業と組み合わせるかだ。「単なるファイル置き場ではなく、授業の進行に即した教材管理ができるメリットを示しています」と述べる。特に就職活動等で講義を欠席した学生が、後日、教材を活用できることは、このシステムならではといえる。学外からもアクセスできるので、多くの学生が自宅からも利用している。

 阿久澤課長は「現在使用していない教員の興味も高まっていると肌で感じます。『CaLabo Bridge』の活用について、学内で事例紹介の場を設け、広く活用を知らせる機会も用意しています。教職員が一体となって浸透度・活用度を高め、授業収録も含めて、反転授業を実現させていきたいですね」と展望を語った。

嶋田先生の授業より

課題「好きな料理のレシピ作成」
方法2名でのペアワーク

見本として、調理方法の手順がテキストで書かれたスクリプトと、それをビジュアルで伝える6コマのストーリーボードをセンターモニターに映し出して紹介。

学生が作成するために、書き込み用のスクリプトとストーリーボードを『CaLabo EX』で配布し、学生がダウンロード。画面上で作成しても、プリントアウトして手書きしてもいい。

調理方法を表す英単語や熟語をまとめた一覧表を印刷物として配布し、同時に『CaLabo EX』からデータでも配布。

学生はレシピを作成し、提出・発表。優れた作品はセンターモニターで発表される。

POINT
女子学生が多いクラスで、レシピという身近なテーマで学生が主体的に考え、課題に取り組む様子は、ゲームのような楽しさが感じられた。

人間発達学部
子ども教育学科 講師
嶋田 和成先生

情報システム管理課
課長
阿久澤 明氏

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