中高一貫教育における学年の特性に即した指導

"学年×ICTの活用"が実力アップに繋がる

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生徒用PCが40台設置されている広いCALL教室。

「平成18年度スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール(以下、SELHi):文部科学省指定」に選ばれている千葉市立稲毛高等学校。平成19年に開校した附属中学校と連携し、中高一貫教育に取り組んでいる。高校卒業時には英検準1級取得レベルを到達目標としているという英語指導について、三人の先生方にお伺いした。

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整理されている教卓。マスターコンソールの横にはCaLabo EXの簡易マニュアルが置かれている。

 「今年度(平成19年度)は、『旺文社・英検CAT』を夏休みと冬休みの課題として取り組ませました」と語るのは、高校二年生を担当する石井先生。e-Learningである同教材を自学自習の課題としているのだ。石井先生がまとめたという学習結果の一覧を見ると、準1級レベルの英単語にチャレンジしている生徒は、31.5%にも上っている('08.2.22現在:『語いクイズ』利用)。「各休みが終わった後も、自分からコツコツと取り組んでいる生徒もいます」と石井先生。高校生としてはハードルの高い英検準1級取得に向けて、生徒たちの英語力向上に対するモチベーションは高い。

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CALL教室に貼られている時間割には、授業予定がビッシリ埋められている。

 一方「普通教室での学習に比べ、CALL教室で行う授業では、音を聞かせる回数が圧倒的に多くなります」と話すのは、中学一年生を担当する齊藤先生だ。アメリカの大学がインターネット上に無償で公開している発音トレーニング教材「The Sounds of American English」と組み合わせ、新年度の初めに10時間程度を掛けたトレーニングを集中的に行っている。「音に対する意識を育てたい」と話す齊藤先生は、このトレーニングを受けた生徒たちに対して、更に『ムービーテレコ』を活用した発音のテストを行う。『ムービーテレコ』に提示用の例文を入れ、生徒が読み上げた音声を録音させたものを、指定フォルダに保存させているのだ。この指定フォルダに保存させた音声は、生徒の到達度を確認するだけではなく、一部の生徒の発音をモデルとして全員に聞かせるなど、クラス全体に対するフィードバックとしても活用している。このような指導を経て"音"に強くなった生徒たちは、中学一年生の段階で、早くも英検4級に合格するのだという。

 齊藤先生の話を受けた大久保先生は、「高校一年生では暗唱テストを定期的に実施しています」と続ける。『ソフトテレコ』を活用した暗唱テストを実施し、①英文を正確に暗記できているか ②発音の正確さ ③発音の流暢さ ④正しい英文解釈のもと音声表現をしているか、という4つの視点に関して、それぞれ5段階評価で得点化を行い、成績として加味しているのだ。毎週1回の割合で利用しているCALL教室だが、1学期に使い方の説明をして以来、「生徒たちは、楽しく取り組んでいます」と大久保先生は語る。来年度は、シャドーイングのテストも実施したいと話してくれた。

中高一貫教育を推進している同校では、基礎力はもとより、更にレベルアップした英語力育成に向け、学年毎に特色のある取り組みが行われていると感じた。

千葉市立稲毛高等学校附属中学校 英語科(中学一年担当) 齊藤 勝彦先生

千葉市立稲毛高等学校 英語科(高校二年担当) 石井 俊幸先生

千葉市立稲毛高等学校 英語科(高校一年担当) 大久保 京子先生

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