重視したのはURLデータベースの質と更新頻度

子どもたちがどのサイトにも簡単に
アクセスできる状況は、
大変危険だと思っていた

市内に小中学校あわせて14校の学校を有する亀山市。
亀山市教育研究所を訪ね、Webフィルタリングソフトの利用状況について
お話を伺った。

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 三重県北部に位置し、古くは東海道の宿場町として栄えた亀山市。現在は市内にある大手電機メーカーの工場で生産される薄型テレビが、「亀山モデル」として広く知られている。
今回はインターネット上の有害情報を遮断するWebフィルタリングソフトの利用状況をお聞きするため、亀山市立亀山西小学校教諭の谷本康先生、亀山市教育研究所長期研修員の若林崇之先生のお二人にお話を伺った。

 亀山市の小中学校にWebフィルタリングソフトを導入した直接の契機は文部科学省からの指導があったことだが、谷本先生は以前からフィルタリングの必要性を感じておられたという。インターネットは、その情報量があまりにも膨大であるがゆえに、暴力やアダルトなどの有害コンテンツや違法・不法サイトといった「負の側面」が常につきまとう。「子どもたちがどのサイトにも簡単にアクセスできる状況は、大変危険だと思っていた」といい、文部科学省からの指導は、そんな先生の思いを後押しして、Webフィルタリングソフト導入のきっかけになったようだ。

 2005年に隣接する関町との合併により誕生した現在の亀山市には、小中学校あわせて14校の学校があり、そのうち12校で利用しているWebフィルタリングソフトがInterSafeだ。実はこれらの学校で最初にWebフィルタリングを導入した際には、別のソフトを採用していたのだという。いったいどういう理由で現在のInterSafeを選定されたのか、その理由を尋ねてみた。
 「一番の理由はデータベースの質・内容と、更新頻度です」と谷本先生。InterSafeをはじめとした多くのWebフィルタリングソフトは、インターネット上のサイトをカテゴリごとに分類したURLデータベースを利用してフィルタリングを行っている。アクセスしようとするWebサイトのURLをデータベースと照合して、そのサイトがアクセスしていいサイトなのか、遮断すべきサイトなのかを判断する仕組みだ。いわばWebフィルタリングソフトの根幹ともいえるのがURLデータベースであり、これが選定の際のポイントになったというのも頷ける。
 また、三重県下の県立学校をつないでいる「学校情報くものすネットワーク」で採用されているWebフィルタリングソフトであるという点も考慮したという。県のネットワークとの整合性が取れるという利点があるほか、「将来的にインターネットへの出口を一本化する可能性も考えた場合、ある程度の規模のネットワークでも十分運用に耐えられるもの」というのが重要なポイントだった。県の規模のネットワークで稼動しているソフトであることが安心につながったのだろう。なお、旧・関町の2校は更新時期の関係で現在も以前のフィルタリングソフトを使用しているが、次回の更新では他の12校と環境を統一することも検討されているとのことだった。

 実際の利用場面では、どのような点にメリットを感じていただいているのかを伺ったところ、「教室によってフィルタリングの設定を変えるといった運用が簡単にできるところ」という若林先生からの答えが返ってきた。市内の一部の学校にはOSS(オープンソースソフトウェア)教室と呼ばれる教室が設置されている。これは、リース期間が満了したパソコンを有効活用して作られた教室である。OSをオープンソースのLinuxに入れ替え、主にWebブラウジングを行う端末として調べ学習などに活用しているのだという。谷本先生も「パソコン教室は常に教員が一緒なのでフィルタリング設定をゆるくしていますが、OSS教室は子どもだけで使うこともあるため厳しく設定しています。こうした柔軟な設定ができる点はとても助かっています」と話されていた。

亀山市立亀山西小学校 教諭 谷本 康先生

亀山市教育研究所 長期研修員 若林 崇之先生

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