公開日:2007/10/01

みんなで始めよう! 雪の実践



P30-01.jpgのサムネール画像

 7月27日。北海道 雪プロジェクトがセミナーを行うということで、早速札幌へ取材に伺った。
 北海道雪プロジェクトは、北海道教育大学を核に道内の教員や学芸員、雪の研究者からなるプロジェクトで、教育現場のニーズに応じた様々な「雪」に関する情報を提供している。

 北海道教育大学の村山紀昭学長のご挨拶からセミナーが始まった。

 「みんなで始めよう!雪の実践」というタイトルのとおり、先生方による実践授業や、ワークショップという構成で明日からでも雪の授業ができる、実践的なセミナーだった。

 割石隆浩先生(札幌市立新琴似緑小)は、明治初期の五稜郭の画像をモチーフに実践授業を行われた。雪をボストンに輸出して、冷房用や医療用に使っていたエピソードなどを交えながら、ICTで画像を提示し、参加者の興味をひいていく。そして、雪の結晶のワークシートを使って、体験学習をどう行うかについてを紹介されていた。

 佐藤正寿先生(岩手県奥州市立水沢小)のセミナーは、「誰にもできる雪の実践ノウハウ」。バラエティーに富んだ内容だった。まずは、天気記号が次々に、フラッシュ型教材のように映し出される、思わず参加者も声をだして答える。次にその流れで、「地吹雪」の話題から、カーナビの広域気象情報提供サービスの話までスムーズに流れていく。このスピード感が、ICTを上手く使った授業だと改めて感じさせられた。

 堀田先生(メディア教育開発センター准教授、文科省参与)の講演「北海道教師に期待する」では、雪を題材にした学習の可能性と、ICTを使った授業の技術という内容だった。その中で、フラッシュ型教材の活用に関してのお話があった。
 フラッシュ型教材に関して、「効能が期待できる点がたくさんあります」とのお話のあと、「わくわく、どきどき」「スピード感」「変化のある繰り返し」「毎日ちょっとづつ」...。フラッシュ型教材の特長についてお話された。実践授業では、スピード感のある進行に会場中が一体となって、大きな声でフラッシュ型教材に取り組んでいた。

 北海道の子どもたちにとって身近な「雪」というテーマで、これだけ様々な授業ができる事に本当に驚かされた。
 このプロジェクトが、雪の降らない地域の子どもたちへのメッセージとなって、授業で大いに活用できれば本当にすばらしいことだと感じた。

雪プロジェクトのメンバーに、雪への想いを聞いてみました。
高橋 庸哉先生(北海道教育大学 教育実践総合センター)
是非とも、全国の先生方に、北海道発の雪プロジェクトのWebサイト『雪探検館』を利用していろんな実践授業をしていただきたいですね。そして、活動を雪プロジェクトにも教えてほしいと思っています。
新保 元康先生(札幌市立新光小)
北海道だけでなく、日本中・世界中の子どもたちに、雪ってすばらしいとか、面白いって事を知ってほしいなと思っています。そういうことを学ぶことで、生活が豊かになるんじゃないかって思っています。
神林 裕子先生(札幌市立屯田南小)
教科書には、なかなか雪を題材にした部分がないので、雪プロジェクトを活用して、北海道のことを英語で世界に発信できるような子どもなってほしいなと思っています。
割石 隆浩先生(札幌市立新琴似緑小)
北海道の教員が、北海道の子どもたちに雪についてを学ばせることによって、雪ってとってもいいなと思う大人に育ってほしいなと思っています。知識を覚えさせるのは、教員にとって本当に難しいことだと思っています。こどもも、覚えさせるという取り組みでは、意欲が低下してしまいます。意欲をもったまま、楽しみながら、学習できるって事は一番大事なことだと思います。やっぱりモチベーションが一番肝心ですからね。

北海道雪プロジェクト http://yukipro.sap.hokkyodai.ac.jp/

堀田先生

佐藤先生

割石先生

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