公開日:2006/10/01

『CaLabo EX』が支援する豊かな授業

OneCampus 活用事例 慶應義塾大学 日吉キャンパス

迫村教授は、入室してくるとさっそく、前方のスクリーンと大型ディスプレイをセットし、自ら学生たちの間を歩いてワークシートを手渡した。 「最初は書き取りをやってもらいます」

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慶應義塾大学 外国語教育研究センター

教授はこう告げて、教授卓の『CaLabo EX』を使って、学生たちに英語の音声ファイルを配布した。学生たちは、その音声ファイルを繰り返し聞きながら、ワークシートに書き取っていく。トレーニングが終わると、教授は学生が書き取った英文の内容や文法の解説に移った。

続いて教授は、英文の論文の構成について、数人の学生の文書ファイルをスクリーンに表示して講評。さらに、英文筆上の注意点などを解説した。

これが済むと、今度は『CaLabo EX』の「ペアレッスン」機能を使って、学生同士がチャットを始めた。自分が書こうとしている論文について、割り当てられたペアの学生と、英文で議論する。

多彩な授業の次のメニューは、プレゼンテーションだった。学生が各自PowerPoint で作成した資料をスクリーンに表示しながら、プレゼンテーションを行う。 学生は、教授卓のパソコンを操作しながら、マイク を片手に英語でスピーチをした。そして、最後のメニューは、 映画のスクリプト解説。法学部の授業のため、法廷が舞台となるアメリカ映画『A FEW GOODMEN』の台詞の一部から、ポイントとなる部分を教授が解説して、90分間の授業が終了した。このように迫村教授の授業は、内容が盛りだくさんで実に多彩。『CaLaboEX』を使って、学生に飽きさせない授業を展開している。

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教授卓のモニター。左から、「先生モニタ画面」「コントロールモニタ画面」「AV機器コントロール画面」

授業の後、迫村教授にお話を伺った。まず、『CaLabo EX』を選んだ理由についてお聞きした。
 「一番大きな理由は、ソフトウェアでファイルを配布したり回収したりできるということです。ビデオなどの映像や音声もソフトウェアで配布できるので、使う側がラクだということですね」
 つづいて、学生を一刻も退屈させなかった、バラエティ豊かな授業の展開についてお伺いすると
 今の学生は生まれたときからテレビで育ってきているので、15分以上集中が保ちません。ですから、そのスパンで次々に別のことをやらせるようにしています。授業では、映画をよく採り上げます。前期は映画を2作品選んで教材としました。ただ単に映画をDVDで見せるだけでは、学習効果はあまり期待できません。そこで、ファイルに落として加工して、台詞のところだけ続くようにしたり、スクリプトをテキストに落としたり、というような作業を行います。こうして教材を作るわけですが、例えばスクリプトの途中に穴を空けておいて、そこを学生に聞き取らせるといったことを授業でよくやっています。」

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CALL教室での授業風景

……最後に、CALL教室の利用法について、 「CALL教室は、自律的学習で使うのも良いと思います。そのためにきちんとした教材を作っておけば、学生は自分の進度に合わせて学習していき、採点も自動的に行われ、学習履歴も残ります。CALL教室で授業をする場合は、学生の学習状況をモニターすることができるので、その点も良いと思います。きちんと学生と対面授業をやって、それを補完するものとしてCALL教室を使う、というのが理想ではないかと思っています。」

迫村純男教授

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